2008年5月24日土曜日

金文の世界

「金文の世界」 白川静著 東洋文庫  買った日付は昭和50年7月 興味はあるけれど難解で放り出したもの。(らしい) 手元にあったことさえ忘れていた。他「甲骨文の世界」もある。約35年も前のもの。その時から金文、甲骨文字に気がいっているのに手が出せなかったということだろう。ようやく、金文、甲骨文字の字典『字統』を引きながら読み進めている。この字典がでたのが2004年だから、35年前に自分の力で読めるはずはないのだが!白川先生の講義の話は聞いてはいたのだが聞く機会がなかった。5,6年前、白鶴美術館までは出掛けたのではあった。そこには金文の器が一杯あって圧倒されたものだが、その時の自分と結びつけ難く帰ってきた。しばらく後、「来盤」の資料を読む機会が来て何日かかけてそれを読み通した。パターン化された表現の中で文字そのものが持つ造型美にだんだん惹かれていく。造型のなかには繋がりがあるみたいということが何となく掴めて金文、甲骨文字が気になりだす。

とっかかりを掴むのに35年かかってしまった。
残念な事は白川先生が存命中講義が聞きたかったこと。
今、「字統」をひきつつ読み進めている。金文の文字の鮮明なところは丹念に、まだ゙30パーセント。先が楽しみ・・・・

0 件のコメント: