一昨年日本橋の浜町高虎で手ぬぐいを染めた。高虎は役者さんが手ぬぐいなどを染められるところで染めの老舗。無理を言ってご主人自らオーケイを出して下さって染めてもらったもの。好意と熱意で染まっているのだ。 「一陽来復」
意味はきっとよいことが巡ってやって来ます。私は気に入っている言葉なので一本の手ぬぐいに二種類のパターンで染め出してもらった。それを半分に切って包装していく。手づくりの封筒をこしらえてシールも日向庵を図案化して貼る。楽しい仕事なのだが売れればいいのになあと思いながらこなしていく。手ぬぐいでもアイロンをあてて額に収めれば立派に作品化する。昨今は手ぬぐいを額で眺めることもあって多様な楽しみ方がある。高鍋美術館で発表した折には何点か売れたのだけどその後持って出なくて眠ったままなのだ。今回の個展に15点用意する。
心ある人のところに飛び込んでいくように念じながら作業を終える・・・・・・
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