2010年3月4日木曜日

義母を訪問

アルツハイマーの義母は施設で暮らしている。月に何度か仕事帰りに行くことにしている。先日、昼食前だったけれど会いにいった。「会いたかったよー」と声を掛けると目をうるうるさせて喜んでくれる。ひな祭りの日だったのでテーブルの上に置かれた紙片の(ひな祭りの歌)を小さな声で歌っていると途中から義母も所々口ずさみ始める。色んな事は忘れて自分の名前も子供の顔さえわからなくても心のどこかで記憶している部分があるのだろう。今日の新聞(読売、目覚めぬ子を育てて)に仮死状態で生まれて意識も自発呼吸もできないままの子供を育てている記事を読んで子供には普通の人とは違った形の意識があって色んな事を感じ取っているのではないかとある。まさしく、義母の場合もこれに似た事だろう。言葉で表現出来なくてもこころで現わす。勿論、言霊という事もあるのだが言葉を超える何かも存在する。気が付く、気に入る、気に障る・・・・・気の世界は量り知れないもの、宇宙の神秘。
義母からプレゼントを貰った気がする。

0 件のコメント: